協議会会長挨拶

設立50周年を迎えて

大阪府内建築行政連絡協議会 会長 牧田 武一
（大阪府 都市整備部 住宅建築局 建築指導室長）

　「大阪府内建築行政連絡協議会」は前身である「大阪府内特定行政庁連絡協議会」が昭和48年に設立され、50周年を迎えました。本協議会が50周年という節目を迎えることができたのも、構成メンバーであります18特定行政庁、32指定確認検査機関の積極的な活動と関係各所の皆様方のご支援・ご協力のおかげであります。
  心より御礼申し上げます。皆様には引き続き、お力添えを頂きたく思います。

　近年、建築業界全体を取り巻く状況が大きく変化しています。地球温暖化対策に係る温室効果ガス削減目標に伴う建築物省エネ法が改正されました。建築分野における省エネ対策の徹底を目的とし、令和6年4月には既存建築物の省エネ改修を促進するため、増築等における防火・避難規定等の既存遡及の緩和や、木造利用の促進のため防火及び構造規制の改正がなされます。加えて、省エネ基準適合義務対象の拡大等が、令和6年4月に法施行される予定です。

　また、人口減少に伴う建築業界全体における担い手が減少していくことで、今後、建築基準適合判定資格者の確保が一層困難となっていきます。そのため、二級建築基準適合判定資格者の新設が令和6年4月に施行予定で、人材の安定的な確保に繋がっていくと考えております。

　このような建築に係る関係法令の改正などを含め、建築指導行政の円滑な推進を図るためにも本協議会の活発な活動や意見交換並びに官民のより一層の連携を期待しております。今後も、的確に法を運用し、適切な業務遂行していくといった心構えを是非とも次の世代、その次の世代へ継承していってほしいと思います。

　皆様の一層のご支援、ご協力をお願い申し上げまして、ご挨拶とさせて頂きます。